こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

地域の「医療と介護の連携」研修会でお話しました

先日、クリニックの所在地である小林地域の「医療と介護の連携」研修会で認知症についてのお話をしてきました。医療関係者、ケアマネ、介護士、訪問看護ステーションや高齢者施設の方などが集まります。年に1度ある会で、昨年も参加しましたが、今年は発表…

第7回 障碍者雇用啓発セミナー 精神障碍者がホームヘルパー ~社会適応訓練から雇用へ~ を聞いて

今回は当院精神保健福祉士木村のレポートです。 兵庫県姫路市香寺町にある有限会社サポートセンターれいめいの代表取締役 野村浩之さんとピアヘルパー(障害を持ちながらヘルパーをされている方)の2名による体験を聞いてきました。 何が精神障碍の方を雇う…

本の紹介: 「ひきこもり」救出マニュアル 実践編

著者の斎藤環さんは「ひきこもり」を注目させた最初の人と言ってよいでしょう。実臨床で多くのひきこもりの方の対応に当たってこられたのだと思います。家族が疑問に持ちそうな事柄について丁寧に答えるという形式の本です。 非常に参考になりますが、一方で…

宝塚市 思春期ひろば ルート~みちの途中~

木村精神保健福祉士・認定心理師からの見学報告です 宝塚社会福祉協議会さんが運営されている宝塚市内に3か所ある思春期ひろばの一つ、ルートに行ってきました。 www.city.takarazuka.hyogo.jp ルートさんは公園の一角にコンテナハウスが居場所になっている…

本の紹介: ADHDのペアレントトレーニング (今井注: 全然ADHDに限定された話ではないです!!)

今日は本の紹介です。「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング むずかしい子にやさしい子育て」です。 この本は非常に残念な点があります。それは題名です。題名を見るとADHDを持つ子供の親のための本と思ってしまいます。しかも、”ペアレントトレーニン…

2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます 本棚をつくりました!

本日より当院の仕事始めです。 昨年同様に自分や自分の家族が受けたい医療を目指して研鑽していこうと思います。また、引き続き地域のいろいろな機関との連携や訪問を通じて、医療を必要としている方に医療を届けられるように工夫を重ねていきます。 しっか…

本の紹介: 「これだけは知っておきたい 双極性障害」

今回は本の紹介です。患者さんのご家族から〇〇な時はどうしたらよいですか?など質問を受けることがあります。診察の中では十分に説明しきれないことは多いので、いつも良い本を探しています。 今日は、双極性障害の本です。加藤忠史著「これだけは知ってお…

杖やすめ

人間には五感(見る、聞く、嗅ぐ、触る、味わう)があるのは言うまでもないですが、日常生活を送っていると、視覚だけに偏ってしまったりして、他の感覚を忘れてしまうことがあります。 旅にでたり環境が変わったりすると、急に香りを感じたり、心地よい感触…

本の紹介: 自分でできる「不眠」克服ワークブック

今日はクリニックの本棚の本の紹介です。『自分でできる「不眠」克服ワークブック」渡辺範雄著、です。 渡辺先生は私が客員研究員として時々伺っている京都大学医学研究科健康増進・行動学分野の准教授です。不眠についての認知行動療法をロンドン大学留学中…

心療内科学会シンポジウムでの発表が掲載されました

昨年12月に恩師に声をかけていただき、札幌で行われた心療内科学会に参加しました。『在宅医療における心療内科的課題』というシンポジウムで4人のシンポジストの一人としての参加です。「精神科訪問診療の実際ー私の経験より」という題名で発表しました。 …

精神科病院の見学に行ってきました

以前に、とある精神科病院の見学のご報告をしましたが、今回は木村精神保健福祉士も入職したのでご挨拶を兼ねて、4つの精神科病院への挨拶、そのうち2つは見学までさせていただきました。 どのような病院で、どのような方針をもっていらっしゃるのか、実際…

継承して1年が経ちました

創業された大橋院長から、クリニックを継承して1年が過ぎました。 1年前のブログでは・・・ 「当院では自分や自分の家族に受けてもらいたいような治療を目指していこうと思っています。」 「治療を必要としているのに通院できない方にもお役に立てるよう、訪…

障害者能力開発校って何? 兵庫県障害者能力開発校レポート

精神保健福祉士の木村が色々な就労支援施設を見学にいってくれています。パンフレットやインターネットの情報ではわからないことが多いので、実際に見学して情報を収集してくれる職員がいるのは当院にとって大きな力です。 さて、今回は木村から、兵庫県障害…

お話ししてきました: うつ病とは何か? 歴史・人生・多文化の視点から考える (専門家向け)

先日、三宮で医師向けに講演してきました。 うつ病という概念について、特にDSM-IIIからの操作的診断が出現するに至った面白いエピソードをKendlerさんの論文を引用して紹介しました。多くの人がうつ病とは〇〇だという定義を提唱してきました。精神医学の信…

本の紹介: こうして乗り切る、切り抜ける 認知症ケア

クリニックにある本の紹介です。今回は認知症ケアの本です。 「こうして乗り切る、切り抜ける 認知症ケア」朝田隆、吉岡充、木之下徹 編著 こうして乗り切る、切り抜ける認知症ケア―家族とプロの介護者による究極の知恵袋 作者: 朝田隆 出版社/メーカー: 新…

多文化間精神医学会(京都)と文化結合症候群”Amok"の論文:専門家向け

2019年11月30日、12月1日に京都の龍谷大学で多文化間精神医学会が開催されます。 jstp26.jpn.org 多文化間精神医学会は色々な文化間で生じる精神医学的問題を扱っています。私自身は人類学のような面に魅かれて入会しましたが、難民問題だとか、海外の駐在員…

昨日より精神保健福祉士が着任しました

患者さんの生活や就労支援、地域との連携をより強化するために、昨日から精神保健福祉士が着任しました。 以前の職場で一緒に働いていたので気心がしれていて、大変しっかり仕事をしてくれるので心強いです。 昨日は色々な機関へのあいさつ回りにもいきまし…

本の紹介: CRAFT 依存症家族のための対応ハンドブック

本日は本の紹介です。「CRAFT 依存症家族のための対応ハンドブック」 私がCRAFT(=クラフト)のことを知ったのは、ひきこもりの方に対する家族の対応に悩んでいた時のことでした。でも調べると、そもそもは依存症家族のために作られたプログラムということ…

認知行動療法事典の一項目を執筆しました

8月はカルテの入れ替えなどあり、なかなかブログを更新できませんでした。おかげさまで色々スムーズに過ぎております。 さて、本日は私が一項目を執筆した本のご紹介です。あんまりにも高いので私も買えないですが・・・専門的すぎて一般の方にはお勧めでは…

本の紹介:自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント

今日はクリニックにある本の紹介です。以前講演会に行った、松本俊彦先生の本です。松本先生にクリニックに患者さん向けに置く本でおすすめを聞いたところ、この本を紹介してくださいましたので購入してみました。 「自分を傷つけずにはいられない 自傷から…

松本俊彦先生の講演を聞きに行きました+本の紹介

先日、松本俊彦先生の講演を聞きに行きました。 松本先生は国立精神・神経センター精神保健研究所薬物依存研究部の部長先生です。精神科分野ではとても有名な方で、マスコミにもよく出ています。 はじめて先生のお話を伺いましたが、とても素晴らしい先生で…

精神保健福祉士とは?

10月から当院に精神保健福祉士がやってきます。以前の職場で一緒に働いていた頼りがいのある専門家です。 精神保健福祉士という専門家は、あまり聞きなれないかもしれません。ただ、私は精神科・心療内科にとっては、なくてはならない存在と思っています。 …

知人の新規開業したクリニックに見学に行きました

先日、知人が開業したということでクリニックの見学に伺いました。 新規開業ということで、とってもきれいで、広かったです。児童・思春期の精神科の先生なので、お子さんが遊べるスペースがあるなど、空間がうらやましかったです・・・ やっぱり環境は重要…

オキシトシンの話を聞いてきました(研究段階のお話)

昨日は阪神精神科医会学術講演会の座長をしてきました。座長といっても、お話をほんの少しまとめるだけの役ですが・・・ 浜松医科大学の山末先生が、オキシトシンと自閉症スペクトラム障害のお話をして下りましたが、非常に勉強になりました。オキシトシンに…

本の紹介: あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド

本の紹介です。 「あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド」吉田友子著 先日ご紹介した本(『高機能自閉症・アスペルガー症候群 「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』)がよかったので、同じ著者の本を読んでみるこ…

スマートフォンで認知行動療法を行う関連研究の論文が出版されました

数年前に、スマートフォンで認知行動療法をほぼ自動で行うアプリ開発・研究のお手伝いをしていました。 http://ebmh.med.kyoto-u.ac.jp/flatt/committee.html 認知行動療法というのはカウンセリングの方法の一つです。認知=考え方の幅を広げたり、バランス…

本の紹介: 高機能自閉症・アスペルガー症候群 「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版

クリニックの本棚の本の紹介です。名著です!『高機能自閉症・アスペルガー症候群 「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』 吉田 友子著 当院は児童思春期が専門なわけではないですが、この本は非常に勉強になりました。内容は素晴らしく、イギリスでも翻訳…

本の紹介: 人見知りが治るノート

当院の本棚の本の紹介です。今回は 「人見知りが治るノート」反田 克彦 著を紹介します。 人の注目を浴びる場面で、人から否定的な評価を受けることを極端に心配してしまって、日常生活に支障をきたしてしまう方がいます。 人から否定的な評価を受けるのでは…

とある精神科病院に見学に行きました、そうして刺激をうけて・・・

これまで色々な精神科病院を見てきました。 常勤で勤務していた時もありますし、定期的に当直、不定期で当直、ヘルプで当直などもしてきました。そうすると、良くも悪くもそれぞれの精神科病院が良く見えるのです。 しかし、開業してから精神科病院での当直…

本の紹介: おサケについてのまじめな話

クリニックの本棚にある本の紹介です。 今回は 「おサケについてのまじめな話」 西原理恵子、月乃光司著 です。 アルコール依存症についての話です。西原理恵子さんは漫画家で、「毎日かあさん」などご存知の方がいるかもしれません。 西原さんの元夫はジャ…