創業された大橋院長から、クリニックを継承して1年が過ぎました。
1年前のブログでは・・・
「当院では自分や自分の家族に受けてもらいたいような治療を目指していこうと思っています。」
「治療を必要としているのに通院できない方にもお役に立てるよう、訪問診療(往診)に力を入れていこうと思います。」
「仕事がしたいけれど、障害のためにあきらめている方、うまくいかない方の支援にも力を入れたいと思います。」
「そのためには、当院だけの力ではなくて、生活の支援、仕事の支援をしてくださる地域の機関の方々とも力を合わせていかなければいけません。」
と書きました。この方針の下、1年を過ごしてきました。
継承当初は訪問診療のニーズがあまりないんじゃないかと思うようなペースでしたが、受診や受診の継続が難しい方もいらっしゃって、少数ではありますが、毎週どなたかのお家に訪問診療を行っています。身体面で不安定な方もおり、内科の先生との連携を次の課題として進んでいきたいと思います。
就労・生活支援は自分自身がいくつかの機関に見学に行きました。昨年はいずれは信頼できる精神保健福祉士に来てほしいけれど、しばらくは自分自身が動かなくてはならないと考えていました。しかし、思わぬタイミングで木村精神保健福祉士が当院に勤務してくれることになりました。非常に心強く思っています。早速様々な施設・機関の見学をして、それらの資料をまとめてくれました。おそらく、このような資料は他の病院・クリニック・機関にないものです。やはり、どのような場所で、どのような人がいるのか実際に目で見て知らなければ、自信をもって患者さんに勧めることはできません。
このような取り組みも含めて、ケースワークについて本を1,2年の間にまとめることができればと夢を持っています。
当院は小さなクリニックです。このようなクリニックは日本にたくさんあると思います。小さなクリニックでもできること、しかし、他のクリニックでは行っていない取り組みを工夫して、それを他のクリニックでも実践できるようにまとめて公表していきたいと思います。
カウンセリングも少しずつ再開しさらに磨いていきたいと思います。まだなかなか解決できない問題も研究という方法で少しでも前に進めることができたらと思っています。
いずれにせよ、このように私が活動できるのも、18年にわたってこの地で臨床を積み重ねてきた大橋先生の実践や色々な方のご指導・ご支援があってこそだと感謝しております。ありがとうございます。
職員、自分自身の健康も保ちながら、少しでも患者さんのお役に立つように研鑽してまいります。
さて、これから次の1年です。