こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

宝塚市 思春期ひろば ルート~みちの途中~

木村精神保健福祉士・認定心理師からの見学報告です

 

宝塚社会福祉協議会さんが運営されている宝塚市内に3か所ある思春期ひろばの一つ、ルートに行ってきました。

www.city.takarazuka.hyogo.jp


ルートさんは公園の一角にコンテナハウスが居場所になっているので、見つけるまでにちょっと苦戦しましたが、到着後は、社会福祉協議会の専属スタッフさんボランティアさんが温かく迎えてくださいました。

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今回は6名の利用者の皆さんと畑で大根抜きと販売を体験。
腰を入れて抜かないと、なかなか抜けないのですが、抜けると嬉しいもので、17本の大根を一気に抜いてしまい、さっそく店頭?で販売を始めたところ、車で買いに来られた気風の良い方が「10本買うわ」と買って行かれました。

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いやぁ、初めてきたけれど、大根抜いて、それが売れて、皆で喜べたので、一気に仲良くなれた感じがして嬉しかったです。
ルートさんでは、畑仕事は毎回ではなく、作業があるときに行うそうなので、だいたいはゆったりと楽しくおしゃべりやゲームをして過ごされるそうです。

また、ルートさんの他にも「わ」と「きずな」という居場所もあって、場所の広さであったり、男性と女性の比率が違っていたりしますが、雰囲気に個性を感じつつも、どちらも楽しく過ごしやすさを感じました。

来られている方々は皆それぞれ個性や悩みもあるのですが、人との関わりそのものに癒されたり、刺激されたりしている中に入らせてもらうと、居場所のありがたさや大事さを改めて感じることが出来ました。
居場所では、悩みを相談することが主な目的ではなく、居場所に集うこと。そして、そこから派生する一つ一つのことに丁寧に付き合ってくれるスタッフやボランティアの方々、メンバーさんが居ることで生きるエネルギーを膨らませていっている印象を受けました。

毎回、僕もしっかり癒されて、元気をもらっているので、さらに仕事を頑張って、少しでも困っている人の力になれる支援者を目指していこう!と思わせてくれる場所です。
人が居るって、本当にありがたいことですね。

 

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