こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

”ひきこもり”についての論文を書きました(研究者向け)

しばらくブログの投稿をしていませんでした・・・なんでしょうか、気力が今一つ湧かず。気候で調子を崩す患者さんもいらっしゃいますが、私もそんなところがあるのかもしれません。

さて、以前勤めていたクリニックで行った”ひきこもり”に関する研究が論文になりました。
 
どのくらいの”ひきこもり”経験者がクリニックの初診を占めて、その後どうなっていくのか?

bmcpsychiatry.biomedcentral.com

驚くべきことに50%弱の初診患者さんが過去にひきこもりの経験があるか、現在ひきこもり状態にあることがわかりました。調査したクリニックは特殊で、精神保健福祉士が多く、デイケア、訪問診療に力を入れていて、ひきこもり外来を週2日午前のみ開いていました。しかし、それにしても多い。びっくりです。特に過去にひきこもり経験がある方がたくさんいたのには驚きました。
現在、当院でも同様の結果になるか、検討しよう思っています。
介入は試行錯誤です。本当に悩ましい。切迫してくると私たちも強いプレッシャーを感じます。介入も研究をすすめなければ。