ただいまとある本を読んでいて、その中にニーチェの健康と病気に関しての言葉がありました。印象に残ったのでご紹介します。
病的な状態全てが持っている価値は、それらが、どんな正常な条件でも正常な状態では見ることの難しいいくつかの条件を、拡大鏡のもとに見せる点にある
(「権力への意思」)
なんだかわかりづらい文章ですが、病気になることの良い点は、病気ではなかった時に見ることができなかったものが見えるようになることだ、ということだと私は解釈しました。
病気の良い点などと気安く書くことは、そのつらさを思うと、悪い表現でしょう。しかし、病気になって初めて、人のつらさに近づくことができたり、それゆえに思いやりを持つことができるようになったり、人生の価値を改めて見つめなおしたり、人のやさしさに触れることができるという場合もあるかもしれません。
逆に、人や世界の冷たさを味わうこともあるかもしれません。
そのうえで、自分は何を大事にしていくか、立ち止まらざるを得ない状況で、自分を見つめざるを得ない状況で、何かを見つけられることを祈るばかりです。私は何かがきっと見つかると思っています。








