こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

ホームページにちょっと手を加えました

ホームページを少しずつ改善しようと思っています。少しでもほっとする感じが出せたらなと思っていました。

これはいいなあ、というイラストがあって、最近、その方にホームページにイラストを描いてほしいとお願いしたら引き受けてくださいました。その方は新明先生と言って、関東でカウンセラーをされています。私が信頼している方で、国立精神神経センターで長らくカウンセラーをされていました。特に強迫性障害には長い経験をお持ちで、私も色々教えていただいています。

トップページの一番下のイラスト2枚書いていただきました。いかがですか?僕はとっても気にいっています!

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相談の場面

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往診の場面


新明先生のサイトも一緒にご紹介です!当院の木村もカウンセリング(フォーカシング、認知行動療法)を行っていますが、新明先生もオンラインでカウンセリングをされています。ご興味ある方はお声がけください。現在の状態がお勧めできる状態か良く話し合いましょう。

www.tcbt-counseling.com

 

それから、トップページにこの院長ブログのバナーも作ってみました。が・・・そこはまだ何となくパッとしません。デザインって難しいですね。

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ブログバナー、なんとなくしっくり来ていませんが、いずれまた・・・

 

本の紹介: 一日一生

今回は本の紹介です。「一日一生」酒井雄哉著。

ブログを始めた当初は、患者さんが病気に対して使える自助本や病気関係の本を紹介しようと思っていましたが、最近「それでも人生にイエスと言う」など紹介し始めてしまっています。それもよいかなと思って、あまりこだわらずにご紹介していこうと思います。

ただ、病気の本であれば、あまり個人の思想などは入ってきませんが、病気の本以外をご紹介し始めると、私の思想を反映してしまうと思います。ですので、一個人が面白いなと思った本ぐらいで見ていただけると嬉しいです。

というわけで、「一日一生」の紹介です。「それでも人生にイエスと言う」は西洋の本なのでどうしてもキリスト教的なメッセージが含まれているように感じます。「ボクはやっと認知症がわかった」という本も著者がキリスト教の方でした。そこで、バランスを取るために今回は仏教系の方の本をご紹介します。

 

一日一生 (朝日新書)

一日一生 (朝日新書)

 

 千日回峰行というのをご存じですか?約7年かけて四万キロを歩く荒行だそうです。四万キロというと地球一周です。著者の酒井さんはこの千日回峰行を2回したお坊さんです。千日回峰行を2回した方はこの400年で3人しかおらず、酒井さんが最高齢だということ。そのすごさがわかると思います。

私は「修行」という言葉には何となくあこがれがあります。それをすれば、何か心が強くなるんじゃないかとか、新しい何かが見えてくるんじゃないかとか。でも、酒井さんはこうおっしゃいます。

「二度の千日回峰行を経てどんな変化がありましたか」とよく聞かれるけど、変わったことは何にもないんだよ。みんなが思っているような大層なもんじゃない。行が終わっても何も変わらず、ずーっと山の中を歩いているしな。「比叡山での回峰行」というものでもって、大げさに評価されちゃってるんだよ。

そうして、

みんなさ、背伸びしたくなるの、ねえ。自分の力以上のことを見せようと思って、ええかっこしようとするじゃない、だから、ちょっと足元すくわれただけでもスコーンといっちゃう。自分の身の丈に合ったことを、毎日毎日、一生懸命やることが大事なんじゃないの。人間から見た偉いこととかすごいことかなんて、仏さんから見れば何にも変わらないから。

と続きます。

全体を通じて、とてもやわらかな文章の雰囲気で、ひらがなも多くて読みやすい。酒井さんの人生を拝見しながら、とにかく、一日一日を一生懸命生きればよいというメッセージを感じました。

この本では酒井さんは過去に犯した汚点のようなものもすらすらと書かれています。自分をさらけ出して、みんなに考えを伝えようとする姿勢、なかなかできるものではありませんね。

 悩んだ時には開いてみる一冊です。

余談ですがなぜこの本や前回ご紹介した「夜と霧」のような本を私が読むかというと、つらいときにどうやってつらさを乗り切ったらよいのかということに自分自身の問題としても精神科医としても興味があり、究極のつらさを乗り越えた方の体験を知りたいからなのです・・・

 

ちなみにこの本には「続」もあります。

 

続・一日一生 (朝日新書)

続・一日一生 (朝日新書)

  • 作者:酒井雄哉
  • 発売日: 2014/03/13
  • メディア: 新書
 

 

先輩が寝屋川で開業しました

今日は他院の宣伝です。


私の医師・精神科としてのトレーニングは神戸市立医療センター中央市民病院で、精神科病院のトレーニングは姫路北病院、地域医療は寝屋川の三家クリニック、姫路のみやもとハートクリニック、神戸の松岡神経内科です。

神戸市立医療センター中央市民病院は今まさにコロナ感染対策の真っただ中で、頑張っておられる方々に感謝です。私は精神科医ですが、この最初に研修した病院では救急から内科、様々な科を研修しました。特に救急は医学だけではなくて、色々な方の人生から勉強させていただきました。

神戸市立医療センター中央市民病院のオフィシャルサイトです

・・・と前置きが長くなりましたが、寝屋川の三家クリニックは精神科の地域医療について特にたくさんの経験をさせていただきました。

www.mitsuya-clinic.jp

その時に一緒に訪問診療やひきこもり外来を担当した高松先生が寝屋川で開業されました。女医さんでとても良い先生です。ひきこもり外来での悩みをお互いに話し合いながら、色々な工夫も教えていただきました。

このクリニックは福武先生という男性医師もいらっしゃいます。この先生も神戸市立医療センター中央市民病院など神戸の中核病院で活躍されていた先生です。お二人とも立派な先生なので、寝屋川市で受診されるならお勧めです。

momofukuclinic.com

名前もやわらかくてよいですよね。高松先生の下のお名前の桃子先生の桃、福武先生の福を取られたのでしょう。縁起が良い感じでいいなあ。

ももふくクリニックのブログを見てみると、その季節の花の写真があって、気持ちがほっとします。当院のブログでも取り入れようと思います!往診途中で花に出会ったら報告します!

本の紹介: 夜と霧

ゴールデンウィークに何かしようと思っていましたが、本当に何もせずダラダラとしてしまいました。ただ、先日ご紹介したフランクルの「夜と霧」の古本が届いたので、改めて読んでみました。

読み始めてびっくり。いきなり解説から始まって、この解説が75ページもあるんです。これを読み始めると最後まで読めないなと思ったので、早速飛ばしました。さて内容です。

毎日毎日の生死が運で決まってしまうような悲惨なアウシュビッツでの生活が生々しく記録されています。様々な人間の本性を見せつけられるような気持ちになり、恐ろしさ、苦しさ、希望など私の気持ちもページをめくるたびに変化するようでした。

収容所生活だけではなくて、そこから解放された人々のその後の生活も記録されています。極度の緊張状態から解放された後にはゆがんだ権利意識や攻撃性が生じた方もいたようです。それももともと良い人だった方だったにも関わらずです。この本の最後はこのように書かれています。

解放された囚人のうち少なからざる人々が新しい自由において運命から受け取った失望は、人間としてそれをこえるのが極めて困難な体験であり、臨床心理学的にみてもそう容易に克服できないものなのである。しかしそうだからと言って、それは心理学者の勇気をはばむことには一向ならないのである。反対にそれは心理学者にとって刺激になるのである。なぜならばそれは使命的性格を持っているからである。

 かくしてやがていつか、解放された囚人各自が強制収容所のすべての体験を回顧して奇妙な印象を受ける日が来るのである。すなわち彼は収容所生活が彼に要求したものをどうして耐え抜くことができたか殆どわからないのである。そして一生の中ですべてが美しい夢のように思われる日が・・・あのかつての自由の日々が・・・存したと同様に、彼が収容所で経験したすべてが彼には一つの悪夢以上のものに思われる日もいつかくるであろう。解放され、家に帰った人々のすべてこれらの体験は、「かくも悩んだ後には、この世界の何ものも・・・神以外には・・・恐れる必要はない」という貴重な感慨によって仕上げられるのである。

苦しい現実から解放されたらすぐ気持ちがすっきりするという場合もあるでしょうが、時には、苦しい現実の中で抱いていた希望が、実際には苦しさが去っても実現しなかったとか、実際には無かったという場合もあるでしょう。そうすると、怒り、悲しみ、不安といった感情が持続するかもしれません。それでもなお、いつか、これほどまでに悩んだ後の「貴重な感慨」と著者がいう希望があることを本書は教えてくれました。

 

本書はなかなか内容が強く、写真も正直、全部見られないほどのつらさを私は感じましたので、感情が安定しないような方や繊細な方にはおすすめできません。前にご紹介した「それでも人生にイエスという」という本が良いように思いました。

 

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

感染防護対策: 診察室と精神保健福祉士の部屋に工夫しました

先日、受付の感染防護対策をご紹介しました。薄いながらも透明感がよく、良い感じのように思っております。

さて、診察室と精神保健福祉士の部屋にも感染防護の工夫をしました。透明の仕切りを机に設置しました。

本日午後からこの環境で行っていますが、若干違和感がある気がします。話続けているとだんだん違和感が取れていきますが、これは個人差があるかもしれません。新型コロナウィルス感染が落ち着くまでしばらくご辛抱いただけると幸いです。

 

それから、透明の仕切りを導入するにあたって少し考えたことがあります。この新型コロナ感染の蔓延から、マスクをして診療をするようにもなりました。

しかし、こういったマスク着用や、透明の仕切りなどはこれまでの精神科の診療ではまず行わなかったことです。私の場合は患者さんに少しでもリラックスしていただくために白衣も着ず、普段着で診察しています。

患者さんからするとどんな風に感じられているのでしょうか?表情もわかりづらいので話しづらいでしょうか?あまりかわらないでしょうか?かえって話しやすい?

これからの臨床の工夫を考えるうえでも患者さんの声を聴かせていただければと思って、アンケートを計画しています。7問ぐらいで〇をつけるだけのすぐできるものを準備しようと思っています。ご協力いただければとてもうれしいです。

引き続き、患者さんと職員、自分を守るために何ができるか工夫を考えていきたいと思っております。

 

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診察室

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精神保健福祉士の部屋




 

受付に感染防護の工夫をしました

緊急事態宣言の中、みなさまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

以前のように気持ちよく外出できないのはストレスが溜まりますね。

当院では感染防護の工夫として受付に飛沫防止のビニールシートを張ることにしました。しっかりした素材のシートを購入したつもりが、私の見間違いで0.02mmの厚さのビニールを買ってしまいました・・・(本当は0.2mmの厚さが欲しかったのですが)しかも、長ーいロール・・・

若干うすい感じがしますが、厚いものより透明感があって、声の聞こえにくさもましなように思います。しかも、万が一外れたとしても軽いものですので誰もケガをしません。さらに、張替も気軽にできます!

災い転じて福となす、と負け惜しみを口ずさむ今日この頃。
しばらくこれで様子を見てまいります。

医師、精神保健福祉士の部屋にももうすぐ、透明な衝立を導入する予定です。

患者さんとの間に透明でも壁があるのは違和感があるかもしれませんが、しばらくご辛抱いただけますと幸いです。

 

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クリニック受付

 

サイトの紹介: 親子でできるストレスコーピング

コロナウィルス感染では皆様ストレスを感じていらっしゃることでしょう。お子さんがいる家庭では、子供もいつも家にいるという非日常で親子ともどもストレスになっているかもしれません。

そんな時に参考になりそうな資料を教えてもらいました。読んでみるととても分かりやすかったので、このブログでもご紹介します。

国立成育医療センターのこころの診療部が作成したものです。

「新型コロナウィルスと子どものストレスについて」

https://www.ncchd.go.jp/news/2020/d87c94efa75dede6e54ef2faf38c0b916a05a24d.pdf

少しでもご参考になれば・・・