本の紹介です。「下手くそやけど なんとか生きてるねん。」渡邊洋次郎著。
アルコールと薬物の依存症になり、48回も精神科の入退院を繰り返し、刑務所への服役もしたという、壮絶な著者のこれまでの自伝でもあり、依存症回復への希望の本でもあります。
表紙は著者の直筆と思われる文章や題が書かれてあり、なかなかリアルです。内容も辛いほど濃くて、読みながらこちらも辛くなるような怖くなるような、悲しくなるような、色々な感情を起こさせる本でした。
一番のメッセージは、人は変わることができる、ということではないかと思います。こんなに大変な人生を送っていた著者ですが、今は依存症回復施設の職員をしています。海外にも見学に行ったり、活躍されているようですよ。
めちゃくちゃな生活をしていた時は、希望など見えなかったかもしれませんが、こういう本を読むと、どんな人にでも人生に希望はあると信じなければいけないと思います。それは本人も支援する人も。ただ、大変な時は本当に大変でしょうけれど。
そういった意味で、支援者も経験を積む、成功体験を積むということが大事なんでしょうね。継続は力なり。
この著者の他の本も最近出版されたので、また改めて紹介しますね。