こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

サボテンの花が咲きました 

当院の受付前にはサボテン?があるのですが、毎年花が咲きます。 よりによってこんなに寒いときに花が咲いています。もう二つ鉢があって、その鉢には名前のわからない観葉植物が植えてあるのですが、こちらも花が咲いています。この観葉植物は色々なところで…

認知症の40%は予防できる!

昨日、認知症についての講演会をしてきました。主催者の方もしっかり対策をしてくださり、Webでの講演会となりました。これからはこういう形式でないと聞く人も話す人も心配ですよね。 内容は、「認知症の予防や対策」についてです。今年にランセットとい…

2年が過ぎました

10月末日で開業後2年が過ぎたことになります。精神保健福祉士&カウンセラーの木村さんが入職して、だいぶ治療やサポートの幅が広がりました。訪問診療も継続的に求められています。今年は当院のある宝塚市だけではなくて、池田市の保健所のこころの相談…

本の紹介: 病的ギャンブラー救出マニュアル

今回も本の紹介です。「病的ギャンブラー救出マニュアル」伊波真理雄著です。 ギャンブル依存についての本ですが、医療者だけではなく、NPOの方や実際にギャンブル依存の経験者も執筆者に入っており(というかそちらの方が執筆している量が圧倒的に多い)…

本の紹介: 「もし部下が発達障害だったら」

本日は本の紹介です。「もし部下が発達障害だったら」佐藤恵美著です。 当院でもたまに会社の上司から発達障害じゃないか見てもらってこいと言われて受診する方がいます。そんな現状と医療側のできることをしっかりと紹介してくれているのが本書です。 もし…

非接触体温計を設置しました

なかなか新型コロナも収まらず、何となく安定しない気持ちを持たれている方も多いのではないでしょうか? 当院では待合室がなるべく密にならないように心がけておりますが、午前中は予約制ではないので、どうしても人が重なる時があります。少しでもリスクを…

本の紹介: 「会社に行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由

今日は本の紹介です。調子が良くなった患者さんから聞いた本です。タイトルが強烈で、うーーーん大丈夫かなという感じですが、読んでみるとなかなかよい内容だったのでご紹介します。 「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由~人間関係のカギ…

専門家向け: うつ病についての論文が出版されました

うつ病とは何か?疾患概念に関わる思い入れのある研究が出版されました。 link.springer.com うつ病と抗うつ薬による治療には根強い考えがあります。それは、内因性うつ病、DSMでいうところのメランコリックタイプには抗うつ薬が良く効くが、そうでないもの…

本の紹介: 自分でできる認知行動療法

今日は本の紹介です。「自分でできる認知行動療法 うつ・パニック症・強迫症のやさしい治し方」清水栄司著 先日認知行動療法のマンガをご紹介しましたが、こちらは実際にカウンセリングを受けるときはこんな感じで流れていくのだというイメージを持っていた…

”ひきこもり”についての論文を書きました(研究者向け)

しばらくブログの投稿をしていませんでした・・・なんでしょうか、気力が今一つ湧かず。気候で調子を崩す患者さんもいらっしゃいますが、私もそんなところがあるのかもしれません。 さて、以前勤めていたクリニックで行った”ひきこもり”に関する研究が論文に…

本の紹介: パニック障害でもがんばれる!

今日も本の紹介です。「パニック障害でもがんばれる!」ほり みき著 パニック障害の様子がよくわかる本です。それにマンガなのでとっても読みやすい。 パニック障害というのは急に動悸や息苦しさ、発汗、死んでしまうんじゃないか、などなどの症状が出現して…

本の紹介: マンガでわかる認知行動療法

蒸し暑い日が続きますね。皆様お体お大事になさってください。 さて、本の紹介「マンガでわかる認知行動療法」大野裕著です。 世の中にはたくさんのカウンセリングの方法があります。皆様はカウンセリングというとどのようなものを思い浮かべるでしょうか? …

診察室の椅子のカバーを変えました 自然イメージと私の思い出

診察室の椅子カバーが擦り切れてきたので、黄緑色のカバーに変えました。 もともとは落ち着いた抹茶色だったのですが、明るい雰囲気になった方がよいかなと思いまして。私が寸法を測って、それをもとに郵送で手作りで作ってもらいましたが、私の設計図が間違…

本の紹介: マンガでわかる アンガーコントロールガイド

今日も本の紹介です。 「マンガでわかる アンガーコントロールガイド」清水栄司著。 怒りのない人はいないですよね。一方で、怒りとどう付き合うか。なかなか難しいものです。 本書はその怒りとの付き合い方をわかりやすく紹介しています。認知行動療法とい…

本の紹介: うつ病九段 漫画版

先日、『うつ病九段』を紹介しました。大変面白いのですが、文字だけなのでとっつきにくい方もいらっしゃるかもしれません。 漫画版が出ているということで早速見てみることにしました。 結論から言うと、文字の本をそっくり再現していて、絵なので読みやす…

本の紹介: うつ病九段

クリニックの本棚にある本の紹介です。「うつ病九段」先崎学著 プロ棋士がうつ病になり、そこから回復していくご本人の体験談です。かなり思いうつ病になり、入院、退院、徐々に元気になっていく様子が描かれていますが、非常に読みやすいです。うつ病の経過…

ホームページにちょっと手を加えました

ホームページを少しずつ改善しようと思っています。少しでもほっとする感じが出せたらなと思っていました。 これはいいなあ、というイラストがあって、最近、その方にホームページにイラストを描いてほしいとお願いしたら引き受けてくださいました。その方は…

本の紹介: 一日一生

今回は本の紹介です。「一日一生」酒井雄哉著。 ブログを始めた当初は、患者さんが病気に対して使える自助本や病気関係の本を紹介しようと思っていましたが、最近「それでも人生にイエスと言う」など紹介し始めてしまっています。それもよいかなと思って、あ…

先輩が寝屋川で開業しました

今日は他院の宣伝です。 私の医師・精神科としてのトレーニングは神戸市立医療センター中央市民病院で、精神科病院のトレーニングは姫路北病院、地域医療は寝屋川の三家クリニック、姫路のみやもとハートクリニック、神戸の松岡神経内科です。 神戸市立医療…

本の紹介: 夜と霧

ゴールデンウィークに何かしようと思っていましたが、本当に何もせずダラダラとしてしまいました。ただ、先日ご紹介したフランクルの「夜と霧」の古本が届いたので、改めて読んでみました。 読み始めてびっくり。いきなり解説から始まって、この解説が75ペ…

感染防護対策: 診察室と精神保健福祉士の部屋に工夫しました

先日、受付の感染防護対策をご紹介しました。薄いながらも透明感がよく、良い感じのように思っております。 さて、診察室と精神保健福祉士の部屋にも感染防護の工夫をしました。透明の仕切りを机に設置しました。 本日午後からこの環境で行っていますが、若…

受付に感染防護の工夫をしました

緊急事態宣言の中、みなさまいかがお過ごしでいらっしゃいますか? 以前のように気持ちよく外出できないのはストレスが溜まりますね。 当院では感染防護の工夫として受付に飛沫防止のビニールシートを張ることにしました。しっかりした素材のシートを購入し…

サイトの紹介: 親子でできるストレスコーピング

コロナウィルス感染では皆様ストレスを感じていらっしゃることでしょう。お子さんがいる家庭では、子供もいつも家にいるという非日常で親子ともどもストレスになっているかもしれません。 そんな時に参考になりそうな資料を教えてもらいました。読んでみると…

本の紹介: それでも人生にイエスと言う

コロナウィルスでなかなか家から出づらくなりましたね。人と会うのもままならず。 仕事や生活で大きな変化に大きなストレスを感じていらっしゃる方も多いと思います。 私は2社の産業医をしていて、会社でもテレワークの比重が進み、皆様試行錯誤されている…

本の紹介: ひきこもりなんて、したくなかった

過酷な人間関係から、不登校、精神科入院、ひきこもり、そこから新しい人間関係を見つけていく実体験のお話です。 非常に表現力のある方で、素直な様子が文章から伝わってきました。家族や教師、医師とのつらい過去の話は、読んでいて胸を締め付けられるよう…

本の紹介: 私がひきこもった理由

本の紹介です。「私がひきこもった理由」田辺裕著 ひきこもり経験者が15人のひきこもり経験者に会ってインタビューするという本です。なかなかできるものじゃありません。インタビューの雰囲気も伝わってきます。 それぞれの方の話を読んでいると、一口にひ…

本の紹介: 「双極性障害の人の気持ちを考える本」

本の紹介です「双極性障害の人の気持ちを考える本」加藤忠史著。 以前、加藤先生の本を紹介しました。「これだけは知っておきたい双極性障害」という本で、双極性障害(躁うつ病)についての様子、治療など全体像を説明してあるものです。 今回ご紹介するの…

本の紹介: ひきこもる心のケア (どちらかというと専門家・支援者向け)

今日は本の紹介です。「ひきこもる心のケア」杉本賢治編です。 引きこもり経験がある著者が専門家のもとをおとずれてインタビューするという面白い本です。大学の職員や地域の支援者などなどへのインタビューですが、支援者の中にはひきこもり経験者もいて、…

医療者向け: 10年前の研究が新聞に取り上げられました 「未知の感染症アウトブレイク下で病院勤務者のやる気を出す要因とは?」

コロナウィルス感染症のニュースが日々流れています。2009年に新型インフルエンザが流行した時も、感染症のリスクの高さがわからず、様々な方々が恐ろしい思いをしました。ずいぶん昔のことなので忘れている方も多いかもしれません。当時もマスクが店から売…

本の紹介: ボクはやっと認知症のことがわかった

本の紹介です。「ボクはやっと認知症のことがわかった」長谷川和夫著。 長谷川先生は認知症研究の世界で日本では超有名人です。物忘れの検査には代表的な2つの検査があります。MMSEというものと長谷川式スケールです。後者を作ったのが長谷川先生です。 私…