こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

本の紹介「どうして君は友だちがいないのか」

本の紹介です。「どうして君は友だちがいないのか」橋下徹著。

時々、中高生や、子供が中高生の親とお話をします。友達関係の悩みもよく伺います。学生時代の友達関係は卒業してしまえばどんどん遠くなってほとんど関係もなくなっていきますが、当時は学校が唯一の世界なので、そんなことは想像もできません。

恐らくご両親も、こうした第三者も同じように説明するのでしょうが、身近な人の話はどうも気を使われているような感じがして信頼がおけない部分があるでしょう。また、卒業すればというけれど、では今どうしたらよいかということをはっきりと伝えることも難しいこともあるでしょう。

そんな時に本書はおすすめです。著者はあの有名な橋下さんです。橋下さんは小学生時代に2回転校を経験しています。2回目の転校が相当に大変だったようで、なかなか同じような状況を経験される方も少ないと思いますが、ただ、そこで橋下さんが会得した方法はリアルです。きれいごとではなくて、実際の場面にどう役に立つことを行っていくか、私は何冊か他にも橋下さんの本を読みましたが、そういう姿勢を感じます。

表紙の裏に「友だちがいなくても困ることなんか、ない。でもどうしてもツライひとには人間関係をラクにする方法を伝授します。」と書かれてあります。

学生時代、友達関係に悩んでいる方にはとってもおすすめです。ただ、本当に残念なことに絶版です。古本で買っても読む価値はあります!