こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

仕事はじめ、待合室の本を増やしました

本日は仕事はじめでした。

休み中に自宅にあった本をクリニックに持ってきておいたので、待合室の本に加えました。

診察室以外で患者さんが過ごす時間は、診察室で私が患者さんと会う時間より、はるかに長い時間です。この時間も治療に生かすにはどうしたらよいでしょうか?

認知行動療法というカウンセリングの技術では、必ず面談と面談の間にホームワークと言って、生活の中で患者さんにやっていただくことを話し合います。
しかし、現状の短い診察時間では丁寧なホームワークを設定することが難しいことも多く、不十分になりがちです。せめて、患者さんに参考になる本を診察室において、興味のある方にはぜひ参考になるようにと、待合室の本を充実させています。

これらの本は、私が医師になって患者さんの役に立つような本がないか探してきたものです。残念なことにとても良い本なのに絶版になってしまっている本もあります。患者さんに購入して自分のために読んでほしいという意図で待合室においているので、絶版の本はどうしようか悩みましたが、良いと思うのでとにかくおいておくことにしています。

セルフヘルプ本は読んでいただいて、実際に書き込んだりして、診察室で話し合う話題にもできると思います。

どんな方にどんな本を薦めたいかもわかるように工夫できたらと思っています。

治療の場所は、クリニックの中だけではありません。どうやって日常で工夫するか、本もとても参考になると思います。ご自身の工夫で障害を乗り越えてきた方は、私の技術など到底及ばない、素晴らしい自身の治療者です。私も患者さんから勉強させていただきながら、それをまた他の患者さんにお伝えしていきたいと思っています。

症状が良くなった患者さんには、「症状を良くするのに何が良かったのでしょうか?」とよく質問します。これは、症状を良くする患者さんの技をお互いにはっきり覚えておきたいという意図があります。一緒に工夫を見つけていきましょう。

本の話題から少しずれましたかね?