こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

コスモスさんと交流しました

当院の近くに就労支援などに力を入れられている、特定非営利活動法人 コスモスさんがあります。1986年から続いている法人なので、歴史は長いですよね。

npo-cosmos.com

当院が力を入れている一つが就労支援です。障害を持ちながらも仕事をしたいとおっしゃるかたに、診察室でお話をするだけでよいかといえば、全くそんなことはなくて、コスモスさんのような就労支援機関を活用して、家から外出する練習の場所として活用したり、仕事への慣れ、訓練など行うことがとても大事だと思います。

医療機関でもデイケアというものを併設しているクリニックや病院もあります。そうすると、もう少し就労へのステップがこまやかに調節できますが、残念ながら、当院にはデイケアはありません。

ですので、当院はこういった就労支援機関の方との協力が、より重要なのです。就労支援機関の方々と交流を深めてお互いの課題や貢献を検討することで、デイケアを持たずとも就労への道筋はスムーズになると思っており、それを目指しています。日本ではデイケアを持たないクリニックのほうが多いと思います。そういったクリニックでもできる就労支援のモデルができたらと思っています。そういったモデルのメリットもきっと提示できると思います。

開業当初、最初のステップはそういった機関へ出向いて見学させていただくことでした。次に、精神保健福祉士として木村に当院に来てもらい、支援機関と継続的なつながりが持てるようになりました。その次に、さらに交流を深めようと思っていましたが、新型コロナ感染症の蔓延が入り、3年ほど経過してしまいました。

ここにきて、その交流の深化・進化を再開したいと思って、まずは身近なコスモスさんと交流と称した飲み会で楽しみました。コスモスさんはちょうど同世代の方が理事長で、他のスタッフもそんなに世代がかわらないエネルギッシュな法人でした。

医療機関として就労支援機関にどう貢献するか、逆にこのつながりをどうしたらもっとスムーズな就労、個人個人にあわせた就労や生活の支援に改善していけるか、これからも交流を深めたいと思っています。