こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

師匠はやはり師匠

先日、私が医師としての人生をスタートした神戸市立医療センター中央市民病院の精神科の上司と同僚が開業祝いをしてくださいました。

クリニックで色々工夫をしようと考えていますが、上司の話を伺い、もっと根本的な工夫の余地がたくさんあることを気づかされました。やはり、師匠はいつまでも師匠ですね。

中央市民病院では本当にたくさんの経験をさせていただきました。初期研修では色々な科を回りますが、常に救急部での当直があり、家に帰っても救急車や救急外来の呼び出し音が耳に残るような生活をしていました。ドクターカーに乗って、事故現場での救命を行ったり、生死の最前線で医療を行いました。自分自身が恥ずかしく情けなくなるような時も多々ありました。精神科医になり、当時の手技は衰えたと思いますが、向かっていくあのスピリットを持ち続けたいものです。

精神科の研修もとてもよい研修でした。3人の上司がおり、それぞれの先生がそれぞれの特徴をお持ちで(と私が言うのも失礼ですが・・・)、非常に勉強になりました。部長の癒しの雰囲気を真似しようとしてみますが、うまくいきませんね。私は私の個性を生かして患者さんと向き合っていくのが自然なのでしょう。

これまでの医師人生、本当に素晴らしい方々に出会うことができたと思います。いただいた経験をこの場所で十分生かしていきたいと思った一日でした。