こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

認知処理療法の研修に行ってきました

認知処理療法の研修を受けに東京まで行ってきました。
創始者のパトリシア・リーシック先生が来訪するということでぜひお目にかかりたいと思っていましたが、行ってよかったです。

先生は、どう治療をしてよいのかわからないというところから、生理学的な実験や、実地の実践を重ね、認知行動療法を取り入れつつ、さらにプロトコル化をして実証するなど、臨床家の鏡といえる方だと思います。

私などは、どうしても確立された治療をしっかりやることに主眼を置きすぎていて、さらに新しく人の役に立つことに果敢に挑戦することを控えてしまいがちになっているように思います。

これまで長らくお世話になっていた三家クリニックの院長などは、地域精神医療に必要な資源が全くないところから、必要と思えるものを作りながら進んでこられました。その中で、制度が作られてきて、今、私たちがその恩恵を被っています。

まずは、現状であるものを最大限活用するのは一つですが、先人が積み上げてきたものをさらに発展させること、あるいは、困難なことに向かっていきながら、解決を作り出すこと、そんなことも挑んでいく気概を持たなければと思った一日でした。

帰り際に、リーシック先生の著書にサインをいただいて帰ってきました。カウンセリング枠も早く整えなければと思う今日この頃です。