今日は本の紹介です。「ひきこもる心のケア」杉本賢治編です。
引きこもり経験がある著者が専門家のもとをおとずれてインタビューするという面白い本です。大学の職員や地域の支援者などなどへのインタビューですが、支援者の中にはひきこもり経験者もいて、なかなか実感のこもった本です。
ひきこもりの原因論やひきこもりの方々の問題にどう対応しているかというかというのが主なお話です。各々の理論も興味深いですが、実際の支援内容やそれができてきた過程の話も面白いです。どちかというと支援する立ち場にある人がどんなことをしていけばよいのか考えるときに参考になるかなと思いました。
編者が対人恐怖を持っていたということで、対人恐怖の話題に偏りがちなインタビューもありましたが、勉強になりました。