本の紹介です「双極性障害の人の気持ちを考える本」加藤忠史著。
以前、加藤先生の本を紹介しました。「これだけは知っておきたい双極性障害」という本で、双極性障害(躁うつ病)についての様子、治療など全体像を説明してあるものです。
今回ご紹介するのは、双極性障害の方や周りの方がどんなことを感じているかをリアルに紹介した本です。双極性障害の方や家族がその都度戸惑われたり、悩まれたりするポイントで、どう考えていたか、生の声が書かれてある点が患者さんの支えになると思います。
発病、診断を告げられた時にどう感じたか、症状が不安定な時にどう思っていたか、社会生活、人間関係・・・悩ましいときに本書を開くと、他の方もそう感じていたのかということがわかるかもしれません。またその都度医師の解説も書かれてあり、疑問への答えとなります。うつで発病した人、躁で発病した人などきめ細かく描かれてあります。
その割には文字が多くなく、本も厚くないのでとても読みやすいですよ。
ぜひ、加藤忠史先生のこの2冊は手元に置いて困ったときに開いてみるとよいと思います。私も患者さんによくお勧めする本です。