こころの診療所 から

宝塚市大橋クリニックの院長ブログです

病気・障害について

本の紹介: 「双極性障害の人の気持ちを考える本」

本の紹介です「双極性障害の人の気持ちを考える本」加藤忠史著。 以前、加藤先生の本を紹介しました。「これだけは知っておきたい双極性障害」という本で、双極性障害(躁うつ病)についての様子、治療など全体像を説明してあるものです。 今回ご紹介するの…

本の紹介: ボクはやっと認知症のことがわかった

本の紹介です。「ボクはやっと認知症のことがわかった」長谷川和夫著。 長谷川先生は認知症研究の世界で日本では超有名人です。物忘れの検査には代表的な2つの検査があります。MMSEというものと長谷川式スケールです。後者を作ったのが長谷川先生です。 私…

本の紹介: 「これだけは知っておきたい 双極性障害」

今回は本の紹介です。患者さんのご家族から〇〇な時はどうしたらよいですか?など質問を受けることがあります。診察の中では十分に説明しきれないことは多いので、いつも良い本を探しています。 今日は、双極性障害の本です。加藤忠史著「これだけは知ってお…

本の紹介: 自分でできる「不眠」克服ワークブック

今日はクリニックの本棚の本の紹介です。『自分でできる「不眠」克服ワークブック」渡辺範雄著、です。 渡辺先生は私が客員研究員として時々伺っている京都大学医学研究科健康増進・行動学分野の准教授です。不眠についての認知行動療法をロンドン大学留学中…

本の紹介: こうして乗り切る、切り抜ける 認知症ケア

クリニックにある本の紹介です。今回は認知症ケアの本です。 「こうして乗り切る、切り抜ける 認知症ケア」朝田隆、吉岡充、木之下徹 編著 こうして乗り切る、切り抜ける認知症ケア―家族とプロの介護者による究極の知恵袋 作者: 朝田隆 出版社/メーカー: 新…

多文化間精神医学会(京都)と文化結合症候群”Amok"の論文:専門家向け

2019年11月30日、12月1日に京都の龍谷大学で多文化間精神医学会が開催されます。 jstp26.jpn.org 多文化間精神医学会は色々な文化間で生じる精神医学的問題を扱っています。私自身は人類学のような面に魅かれて入会しましたが、難民問題だとか、海外の駐在員…

本の紹介: CRAFT 依存症家族のための対応ハンドブック

本日は本の紹介です。「CRAFT 依存症家族のための対応ハンドブック」 私がCRAFT(=クラフト)のことを知ったのは、ひきこもりの方に対する家族の対応に悩んでいた時のことでした。でも調べると、そもそもは依存症家族のために作られたプログラムということ…

本の紹介:自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント

今日はクリニックにある本の紹介です。以前講演会に行った、松本俊彦先生の本です。松本先生にクリニックに患者さん向けに置く本でおすすめを聞いたところ、この本を紹介してくださいましたので購入してみました。 「自分を傷つけずにはいられない 自傷から…

松本俊彦先生の講演を聞きに行きました+本の紹介

先日、松本俊彦先生の講演を聞きに行きました。 松本先生は国立精神・神経センター精神保健研究所薬物依存研究部の部長先生です。精神科分野ではとても有名な方で、マスコミにもよく出ています。 はじめて先生のお話を伺いましたが、とても素晴らしい先生で…

オキシトシンの話を聞いてきました(研究段階のお話)

昨日は阪神精神科医会学術講演会の座長をしてきました。座長といっても、お話をほんの少しまとめるだけの役ですが・・・ 浜松医科大学の山末先生が、オキシトシンと自閉症スペクトラム障害のお話をして下りましたが、非常に勉強になりました。オキシトシンに…

本の紹介: あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド

本の紹介です。 「あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド」吉田友子著 先日ご紹介した本(『高機能自閉症・アスペルガー症候群 「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』)がよかったので、同じ著者の本を読んでみるこ…

睡眠時無呼吸症候群について 2019/4/11の情報

睡眠時無呼吸症候群について、信頼できる医学雑誌で記事になっていたのでダイジェストでご紹介します。 Solomon G. Obstfuctive sleep apnea in adults. New England Journal of Medicine 380; 15: 1442-1449. https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcp…